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ローカスブルーCEOインタビュー

こんにちは。ローカスブルー株式会社 note事務局です。
今回は、当社CEOであり、Forbes JAPANより期待のスタートアップ起業家として RISING STAR AWARD 2022 も今年受賞させて頂いた宮谷に、起業までの経緯、自身の強みと弱み、事業や組織づくりへの思いを聞きました。少し長めですが、ぜひ最後までお楽しみください。

起業までの経緯

どうして起業されようと思われたのですか?

もともとは、最初フランスの大学院に行って、その後エアバスという大企業で働いて。でも自分の自由になる時間がすごくあったんです。このままだと20代の働き盛りの時に自分のスキルが十分に伸びないんじゃないかと。そこからスタートアップに興味を持ち始めました。縁があってアメリカのスタートアップに行くことになり、そのあとイスラエルのスタートアップへ。

やっぱりイスラエルでの経験が一番大きいと思います。イスラエルでは高校を卒業すると男性3年、女性2年の兵役があります。兵役が終わったら大学に進学する人もいますが、そのまま起業する人もいます。就職にしても日本のような大企業はなくベンチャーばかりなんです。だから、選択肢が「起業」か「スタートアップで働く」の2択しかない。当時28歳だったのですが、イスラエルの同僚と話していると「俺、起業するの2社めだよ」とか「3社めだよ」という人もいて焦りを感じましたし、起業って全然怖くないじゃないかとも感じて、よし!30歳になるまでに絶対起業しよう!と決めました。29歳の時、この会社を立ち上げました。

何の事業をするのかは、いくつか考えはあったもののまだ決まっていませんでした。起業するために2019年9月に帰国し、10月17日に会社を立ち上げてから、資金を集めるため投資家訪問を始めました。当時は市況も良く資金を集めることができたんですね。半年ほど徹底的にヒアリングした結果「建設×3D」という今の事業に近いアイディアに至りました。懐かしいです。

たくさん事業ドメインがある中で「建設」を選ばれた理由をぜひお伺いしたいです。


ペイン(顧客課題)が一番深そうというところと、自分が学んできたことが活かせそうというところが大きかったですね。建設業界は人手が不足しており、労働生産性人口が減少する中で生産効率を上げないといけないけれど、デジタル化が未だ進んでいないという非常に根深い課題が、特に日本にはあると思っています。
建設現場を回っていた時に、最初はスーパーゼネコンの現場へ行かせて頂きました。が、それよりも飛び込みで行かせて頂いた中小企業(SMB)の現場の方々と話した時の方が、とてもリアクションが良くて。「こういうことをやろうと思うんですけどどうですか」と言ったら「いいねぇ!出たら絶対に買うよ」というトーンだったんです。

自分自身の経験から、実は、ずっとSMB向けをやってみたかったんです。目の前の人と話して、すぐに使ってくれて、すぐにフィードバックが来る、そのサイクルをとにかく縮めたかった。例えば人工衛星をつくるなら、それが成功したかどうか分かるまでに10年かかるんですよ。飛行機も同様です。今やってることが10年経たないと本当に役に立ってるか分からない、というのは、自分の人生観からすると非常に長すぎると感じました。ドローンは比較的良かったんですが、ハードウェアの難しさが色々とありました。
ソフトウェアでも、エンタープライズ向けだと「とにかく、この機能つくって」と言われてしまうことがあるんです。「本当に本質的な課題を解決しているの?」と思うこともありました。SMBの方々は目の前に課題が沢山あって、それを正直に言って下さるから、本質的な課題を一緒に解決できているっていう実感が持てました。こうしたことが、建設業界、しかもSMB向けに行こうと決めた背景ですね。

自身の強みと弱み

スタートアップのCEOの方には、従業員に”自分の取説”みたいなものを紹介している方がいらっしゃいます。もし宮谷さんが自身の強みと弱みを周りに紹介するとしたら、どんなところですか?

面白いですね。強みはなんだろうな。“バランス感覚”ってよく言われると思うんですが、「バランス型のCEO」という評価を頂くし、自分自身もそうかなって思います。
例えばエンジニアリングとビジネス、一定、両方とも分かります。エンジニア側の人と話してても、ビジネス側の人と話してもこの人分かってるなっていう風に思ってもらえるレベルでバランスがとれていると思います。
カルチャー的なバランスでいうと、 色々な国にいたので、日本の文化も欧米の文化も分かるし、言語的な意味でも日本語も英語も等しく同じように話せるし、そういったバランスは強みだと思いますね。

弱みは…色々ありますけど、逆に聞いてみたいです(笑)
人に気を遣うというところはあると思います。気にしすぎだよ、と言われることもあります。例えば、経営判断をしなければいけないとき。プロダクトに関して以前はこっちをやると言っていたのが、やっぱりここにフォーカスしますと変えるときとか。何かを犠牲にしなきゃいけない判断をするシーンはビジネスとしてよくあると思うんです。スタートアップは資本とリソースが限られているので、やらないことを決めるのが重要だと思っています。その時にそこをバツンと本当は行くべきなんですけど、まだ行ききれていない自分がいると思います。他のスタートアップの経営者の方と比べて、そう感じることがあります。

事業や組織づくりへの思い

ローカスブルーをどういう会社にしたいですか?どんな方に来ていただきたいですか?

ローカスブルーとしてミッション・バリューが決まっているんですけど、そこに沿っていきたいと思っています。

1つは、ダイバーシティのある会社にしたいと思っています。多様性を持つことが正しいというわけではないですが、自分が今までいた会社で色々な国籍の人と働いてきて、それは世界で戦うための絶対的なパワーになると思っているんです。当社は、Day1から英語と日本語ミックスでやっていますし、本当に色々な試行錯誤を重ねながら、このステージで多様性を保っていると思います。「日本のスタートアップながら、これほどグローバルな会社があるのか?」というほどに。そういった多様性をエンジョイしてくれる人、他の文化を知りたい、学んでみたい、他の国の人たちと働いて自分の世界を広めたいと思っている人には、すごく来てほしいなと思います。

メンバーを日本人のみに閉じていると、日本というマーケットから出ることはできるかもしれないけれど相当難しいと思っています。例えばアメリカのスタートアップを見ても、他国から採用しますし、オフショアのような形でメキシコに拠点を置くことも多くあります。コスト面の効果だけでなくその国にエントリーできることに繋がります。将来性やポテンシャルの面でとても重要なことです。イスラエルのスタートアップも同様で、例えば、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、とどんどんマーケットを試すんです。行くときは行って、うまくいかないと思ったらすぐ撤退するんですよ。入って撤退、入って撤退をすごいスピードでやるんです。すぐにエントリーしてその国の人に任せ、だめだと思ったらすぐに引く方が、全体的な時間やコストはかからないですよね。その辺りがダイバーシティの力だと思っているし、会社のフェーズが進んだら自分も正直そうしていきたいという想いがあります。

もう1つは、自分自身をちゃんと伸ばすことができるかどうかも大切だと思っています。スタートアップの場合、どれだけ大企業や優秀なコンサルファーム、有名IT企業の出身者だったとしても、知らない部分が必ずあるので、そこで自分の器を広げていくことを楽しんで頂けるかどうかだと思います。持っているナレッジとかスキルがここだから、ここ以外はできませんしやりません、というスタンスですと相当難しいかと。やったことないな、やってみよう、という時に楽しめるかどうか、それで一緒にワクワクできるかどうかが非常に重要だなと思ってます。

本日は、ありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。今回はCEO宮谷に、起業までの経緯、自身の強みと弱み、事業や組織づくりへの思いを聞きました。ローカスブルーで働くことが面白そうだなと感じていただけた方は、ぜひ「採用情報」もご覧ください!ご応募、お待ちしております。


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