
人と向き合い人が育つスタートアップであるために - ローカスブルーの人事制度(前編)
こんにちは!ローカスブルー株式会社 Head of HR の戸島です。
以前にこちらの記事で書いたことがありますが、ローカスブルーは現在メンバーが30名弱の規模です。事業の成長拡大により、組織としてはちょうど、【CEO - メンバー】の2階層から【CEO - ミドルマネジメント ‐ メンバー】の3階層にアップグレードしていく時期(一般的には「30人の壁」と呼ばれるあたり)を経験しています。この機会に、ローカスブルーにおける人事の考え方、それを支える人事制度設計・導入のお話をしたいと思います。
「人事制度」ってなんのためにあるの?
組織において、人事という機能の役割は見えにくいものです。みなさんは「人事」あるいは「人事制度」がなんのためにあるのか考えたことはありますか?もしかすると、多くの方は「評価制度」と紐付けてイメージし「メンバーの評価をつけて、給料を決めるため」と発想されるかもしれません。確かに、人は自分よりもパフォーマンスが低い人が自分よりも高く評価・処遇されることに対して、fairnessの欠如を感じストレスを抱く(=パフォーマンスが低下する)ことが常なので、公平感のある処遇を実現することは、組織にとって大切なことです。「30人の壁」のあたりで、組織内に少しずつ軋みが生じて人事制度を検討・導入する組織が多いのも、そのような背景が大きいと思います。
しかしながら、「人事」「人事制度」の究極の目的は、『組織の全員で目指す姿を実現すること』にあります。

‐ 公平感のある処遇
のみならず
- 組織の在り方と求める人材像を明確にすること。それを実現すること
‐ 仕事を通じた、メンバーひとりひとりの成長を支援すること
こそが「人事」「人事制度」の目的です。それを実現するための制度設計・運用でなければ、意味がありません。
ローカスブルーではこの考え方を人事ポリシーとして以下のように明文化しています。
1.Mission oriented
ミッション達成に向けて組織の在り方を定め、メンバーと組織の力を最大化すること
2. Embodying our values
バリューを体現し、自ら楽しむ人材をAttract, Retain, Motivate すること
3. Growth mindset
メンバーに進むべき方向を示し一人ひとりの成長を組織の成長と繋げること
制度を一度決めてそのとおり運用すること、それだけが是となれば「手段の目的化」に他なりません。常に、本来の目的に立ち返って、目的をいかに実現できるか考え、粘り強く運用していくことが肝要だと考えています。
また、変化の激しいスタートアップにおいてなお、いえ、そのようなスタートアップだからこそ、一人一人のメンバーに向き合い、成長をサポートし、組織の成果に繋げる姿勢が必要だと考えています。さらには、グローバルに多様性のあるチームであるローカスブルーであるからこそ、多国籍な環境でも通用するよう、普遍的な価値観を大切にしています。
ローカスブルーの「人事制度」は具体的にどのようなものなの?
上記の目的に沿って、ローカスブルーでは2023年から人事制度を導入していきます。制度の骨組みは、奇を衒わず、オーソドックスなものです。
期待される「組織に与えるインパクト」を基準に作成された Job Grade System(役割等級制度) をベースとし、Agile Performance management System(評価制度)、報酬、採用/昇格・配置/代謝、人材育成をすべてリンクさせています。

今回はここまでとして、次回、ベースとなるJob Grade System(役割等級制度)、その中でも特に組織として大切にしているバリューコンピテンシーのお話を中心にご紹介したいと思います。
「事業は人なり」。組織と人に先行投資し、成長痛をアンダーコントロールに置きつつ、事業拡大(顧客の成功の創出拡張)を進めているローカスブルーに今後もぜひご期待ください。
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