
社内研修のデータ
はじめに
こんにちは。ローカスブルーの開発担当の板倉です。
先日、社内で実施した「測量研修」の様子について上記の記事を投稿しました。本記事では、そこで取得したデータを実際にScanXにアップロードする手順について紹介したいと思います。データも以下のリンクから取得可能です。ScanXユーザーの方や、ScanXのフリートライアル中の方はぜひ一緒にアップロードしてみてもらえると幸いです。
データについて
本記事では、先述した、Noteの記事「午前の部 レーザー測量」にて取得した、 DJI Zenmuse L1のデータを扱います。
その点群データは、以下のリンクからダウンロードすることができます。ScanXにアップロードする際は、あらかじめダウンロードしておいてください。
https://drive.google.com/file/d/1O-iOHIgZIenZq6MKqFsc8GAZDdsxknQG/view
アップロード方法
ScanXにログインしたのち、画面の左上にある、新規プロジェクトをクリックしてください。

以下のプロジェクト作成画面が開きます。プロジェクト名および日付を設定してください。そのままでも構いません。その入力が完了しましたら、青色の「次:スキャナと計測エリア」をクリックしてください。

次に、取得したスキャナの種類とエリアを選択します。このデータの場合は、
スキャナの種類:UAV LiDAR
計測エリア:森林
を指定してください。クリックするボタンは下図にて赤枠で示されています。そして、青色の「次:座標設定」を選択してください。先述の通り、使用するデータはDJI Zenmuse L1で取得されたため、□DJI Zenmuse L1を選択してください。練習データのため、今回は選択をしなくても構いませんが、今後ご自分のデータで行われる際は、選択するほうが望ましいです。

座標設定に関しては、以下の赤枠のEPSGコードの欄で、32654を入力してください。この番号は、点群をベースマップ(3Dの地図)と合わせて閲覧するために必要です。ご自身のデータで行われる際はユーザーマニュアルを参照の上、適切な番号を入力してください。

最後に、さきほどダウンロードしたファイルをアップロードしてください。ドラックアンドドロップ、または、「ファイルの追加」を利用してください。

結果の閲覧
ベースマップの表示
処理が完了すると、さきほど作成した点群のページ(プロジェクト)を閲覧可能になります。右上の歯車のボタンを押して、「ベースマップを表示する」・「3D地形を表示する」を選択してください。すると以下のように、点群を3Dの地図(ベースマップと呼ぶ)上で周辺の様子と合わせて閲覧することができます。

また、近くで点群を見ると、地表面や植生を確認することができます。樹木の色にもグラデーションがあることも見て取ることができます。ビューワー上で回転や移動することで、色々な視点から点群を閲覧することができます。

分類の表示
左下の、「点群データ」の中にある、赤枠をクリックします。すると、右側の赤枠のように、属性のパネルが表示されます。「分類」に変更することで、点群データの分類情報を見ることができます。
各色がそれぞれ異なる分類情報を有していることを示しています。茶色が地表面、緑が植生を示しています。

計測ツールの利用
上部のバーから、計測ツールを選択できます。計測ツールでは、点の位置や点間の距離、体積などを簡単に計算・表示させることができます。

現地でも直線の距離を計測したので、その現地で得られた結果と、ScanXにて点群から計測した結果を比較してみました。対応するコーンの間を点群上で選択すると距離を計算することができます。現地で計測した値と、おおよそ一致したことが確認されました。

データのダウンロード
右上のダウンロードボタンから、分類情報を選択し、ダウンロードすることができます。以下の赤枠の「分類情報の選択」から、ダウンロードしたいクラスを選択してください。青色の「ダウンロード」ボタンを押すと、ダウンロードの準備が開始されます。その準備が完了するとデータのダウンロードが始まります。練習の際は、設定は変えず、そのままダウンロードしてみてください。

なお、別のアイコンから、全クラスを一括でダウンロードすることも可能です。「点群データ」の中の、三つの点のボタンを押すと、画像のようにポップアウトが表示され、赤枠で囲われているダウンロードを押すと、即座にダウンロードが始まります。

まとめ
本記事では、社内で実施した「測量研修」にて得たデータを、ScanXにアップロードする方法を紹介しました。さらに、その結果の見方や操作方法などを簡単に紹介しました。
本記事では、非常にベーシックな機能を紹介しましたが、このほかにも
樹木解析機能
メッシュ生成機能
DTM/DSM生成機能
など多種多様な機能が用意されています。無料体験も可能ですので、もし興味がございましたら、ぜひ当社までご連絡をいただけますと幸いです。また、技術的な情報や、製品のアップデート情報は、以下のtwitterアカウントでも発信しています。ぜひご覧ください。