
新メンバー測量研修を実施しました!
はじめに
こんにちは。ローカスブルー株式会社です。今回は、先日、社内で実施しました「測量研修」の様子についてお伝えします!
本研修は入社半年程度(前回の同研修開催後の入社者)のJapanメンバーを対象に、建設/測量業界のお客様の業務プロセスを実際に知ることで事業理解を深め、当社が提供するサービスの向上に繋げる目的で実施されました。
測量に使用するドローンを飛ばすことができる場所には制限があり、今回は「ドローンフィールド相模湖」様にお邪魔しました。

午前の部 ドローンによる写真測量 & レーザー測量
さっそくドローン測量の体験です。教えてくださるのは、プロのドローンパイロット 山際 智之様です。
写真測量
写真測量では、多くの写真を連続的に撮影し、それらの特徴点をつないで処理させることで3Dデータを生成します。
まず使用したのは、DJI社 MAVIC3。測量する範囲を指定し、設定項目をインプットするだけで、なんと自動で飛行ルートを設定し全自動走行で撮影を完了してくれます。
今回は、オーバーラップ90%/サイドラップ70%で設定しました。連続する写真の縦と横の重なり率を決める設定で、この設定で測量の速さとアウトプットの質のバランスが決まります。写真測量は、特徴点をつないで処理するその性質から、特徴点が少ないもの(水など)と動くもの(人や車など)は苦手です。処理のためのソフトウェアはPix4DまたはMetashapeを使うことが多いです。処理後、すぐにデータを当社ScanXにアップロードしました。

レーザー測量
レーザー測量では、レーザーを使って「点」を撮影し点群データを取得します。
使用するのは、DJI社 MATRICE 300/Zenmuse L1。こちらはレーザーに加えてカメラもついていますが、カメラはデータに色を付けるためのものです。自動で飛行ルートを設定できるのはMAVIC3と同様なのですが、今回のように山があったりして標高差がある場所では、別ソフトで国土地理院の5mメッシュを取り込み、標高差も加味した飛行ルートを作成し飛ばします。撮影しているのが点群データそのものなので、その場で手元(プロポ)で確認できます。



データはすぐにScanXへアップロード!

午後の部 地上型レーザースキャナー(TLS)測量 & スマートフォンLiDAR測量
TLS測量
ランチ休憩の後、今度は、地上型レーザースキャナー(Terrestrial Laser Scanner)測量に挑戦です。3Dレーザースキャナーを三脚で特定の位置に据えて行う3次元レーザー測量になります。講師役は、当社 CEO 宮谷 聡です。

TLSは1秒で200万の点を撮ることができます。また、レーザーが飛ぶ距離はおよそ130mです。私たちは、古い小屋を3Dデータで再現することにし、小屋のまわりを6箇所から撮影しました。

撮影後、処理は、TLSメーカー独自のソフトウェアにより実施します。メーカーのソフトウェアでしか読めない生データから、3Dデータへ変換します。変換には一定の時間がかかること、それが終了するまで、データ取得が成功したか分からないのが悩ましいところです。


処理終了次第、データはすぐにScanXへアップロードし、自動解析を実施しました。
LiDAR測量
一方、スマートフォンで扱うことができるLiDARはTLSと違って、レーザー計測できる対象までの距離は5mほどです。そのため計測できるエリアは限られるものの、簡単な直感的な操作のみで、きれいな3次元データを取得することができます。しかもリアルタイムで計測箇所を確認しながら撮影することができます。

まったく測量をしたことがない人でも、簡単に以下のようにきれいな3Dデータを撮影できました。また、長さも高い精度で計測できることが確認できました。現地で自分たちで計測し検証することで、3次元測量に対する理解をより深めることができました。

おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、ドローンを使用した写真測量&レーザー測量、TLS測量 & レーザー測量の社内研修の模様をお伝えしました。皆さんに3Dデータ測量に少しでも興味関心を持っていただけたら、嬉しく思います。
3Dデータに興味関心がある方、建設DXについてもっと知りたい方、ぜひ語り合いましょう!ぜひぜひコメント・フォローください。どうぞ宜しくお願いします。